半導体シリコンウェハーの専門商社、株式会社トリニティーのシリコンウェハーについてご紹介いたします。

コラム

シリコンウエハー業界のシェアについて

半導体に必要不可欠な材料が、シリコンウエハーです。
昨今では半導体不足によって、自動車の製造ラインが減少したり家電にも影響が及んだりしています。
では半導体を支えるシリコンウエハー業界は、どのような構図になっているのでしょう。
シリコンウエハー業界のシェア率に迫ってみましょう。

そもそもシリコンウエハーとはどのようなもの?

シリコンウエハーは、日常の暮らしになくてはならない、スマートフォン・パソコン・タブレットやテレビなどの家電をはじめ、車・電車などの多くの乗り物に使われています。
その正体は、半導体の中に組み込まれている材料で、高純度の多結晶シリコンのインゴットを、厚さ1mm程度に切断して、ウエハー(円形の薄い板)に加工したものです。
表面を鏡面に磨き上げ、世界中のあらゆる物質の中で最も高い平坦度を誇る材料であり、高性能な半導体には、高度な技術で製造した最高品質のシリコンウエハーが使われています。

■太陽電池のモジュールにも必要不可欠な材料

最近では太陽電池のPVモジュールにも、シリコンウエハーが必需品となっています。
その理由は、PVモジュールの高出力化にあります。
これまで、PV出力は200W前後が標準となっていましたが、最近では500Wオーバーの高出力モジュールが登場してきています。
高出力のモジュールの開発に必要不可欠なのが、シリコンウエハーなのです。
半導体に利用する小型のウエハーではなく、ここでは大型のウエハーが必要とされています。

シリコンウエハー業界の市場シェア

シリコンウエハー業界の世界シェアを見てみると、2020年では日本企業が6割弱の55.8%のシェアを誇っています。
世界シェア1位は信越化学の31.4%。2位はSUMCOの24.4%。
3位はグローバルウエハーズの17.8%となっています。
ここで、シェア1位から5位までの企業をご紹介しておきましょう。

■シリコンウエハー世界シェアトップ5

1位 信越化学 31.4%
2位 SUMCO(サムコ)24.4%
3位 グローバルウエハーズ 17.8%
4位 SKシルトロン 13.5%
5位 シルトロニック 9.8%

■世界シェアに伴う売上高一覧

ここでは、先の世界シェアに伴う売上高を見てみましょう。
2021年3月時点での1位、2位の日本企業の売上高をご紹介します。
・信越化学 1兆4,969億
・SUMCO(サムコ) 3,024億
この売上高は、企業全体の売上高です。シリコンウエハー商品の売上高ではありませんので、ご承知おきください。

シリコンウエハー業界の市場シェアの推移

シリコンウエハーは半導体の土台とも呼ばれる、半導体には欠かすことのできない材料です。
そんな重要な材料の世界シェア1位、2位を日本企業が独占しているのは誇らしい限りです。
ただ、このシェア率は今後も保持できるのでしょうか。
ここでは、シリコンウエハー業界の市場シェアの推移について見てみましょう。

■2020年段階では日本企業が有利

シリコンウエハー業界の市場シェアでは、2020年の段階では、日本企業が有利と目されています。
半導体の微細化技術の最先端を競う台湾のTSMC・米国のインテル・韓国のサムスンも、最終製品の性能を左右する最先端の5ナノ向けの、シリコンウエハーの調達は日本企業2社に頼っているのが現状です。

■市場は成長を続ける予想

シリコンウエハー業界の市場は、半導体の普及に伴い成長を続ける予想となっています。
これからは、スマートフォンも5Gが本格的に導入されますし、自動車業界でもETC2の本格的な普及や、自動車安全運転支援など高い技術の半導体が求められてきます。
そこに必ず必要なのが、シリコンウエハーですから市場が縮小されることはないでしょう。
因みに、2020年での推定市場規模は112億ドル。日本円で約1.2兆円となります。

■海外企業の合併によってシェア率が変わっていく

2020年段階では、日本企業によって世界シェア1位、2位を独占していましたが、2021年3月に、3位の台湾企業であるグローバルウエハーズが、5位のドイツ企業「シルトロニック」を株式公開買い付けで買収に成功。
これによって、世界シェア率が31.3%となり、1位の信越化学の31.4%に0.1%差と迫ってきています。

まとめ

シリコンウエハーの市場は1兆円規模の大型市場なので、競争も激しくなっています。
実際に、2020年までは世界シェアの1位、2位を日本企業が独占していましたが、海外企業の買収、合併によってシェア率が変化してきています。
また、半導体メーカーからの細かな仕様によって、収益を上げることができなくなってくる可能性も危惧されています。
精密で正確なモノ作りは、日本企業のお家芸とも言えます。
シリコンウエハー業界でも日本企業には、なんとか頑張って欲しいですね。

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